雨月物語

雨月物語の紹介

特徴

『雨月物語』は、初期読本〈よみほん〉の名作。

剪枝畸人(上田秋成)作。桂眉仙画。半紙本。合2冊。安永5年(1776)4月、京・梅村判兵衛、大坂・野村長兵衛連名の刊記を有する。表紙は錆青磁色布目文様で題簽は剥落(外題朱書)、巻之一~三、四・五の2冊に合冊され、「書林/菊源/中津」の貸本屋印を捺す。

元表紙が完備しないので断言はできないが、『上田秋成全集』第七巻「解題」に、同一刊記を有し、見返し・巻末広告のあるものに比べて「やや早印か」とする版であろう。虫損が目立つが、初版早印本の俤は十分にうかがうことができる。

作製された時期

安永5年(1776)4月

所蔵

国文学研究資料館 所蔵

国文学研究資料館所蔵 雨月物語 複製品の紹介で使用している画像は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0国際)のもとに掲載を許諾されています。

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