妙心寺 塔頭 隣華院の客殿室中を飾る障壁画を複製
妙心寺 塔頭 隣華院は、賤ヶ岳七本槍で有名な脇坂安治をはじめとする脇坂家累代の菩提所です。その客殿室中を飾る 重要文化財 紙本墨画 山水図<伝長谷川等伯筆>/(方丈室中襖貼付)「春夏景」4面 は、桃山画壇を代表する長谷川等伯の大作で、墨の濃淡や明晰な線描による四季の表現は、等伯が手掛けた山水画の集大成といわれています。また、幕末に活躍した京狩野家第九代狩野永岳の 京都市指定文化財 紙本金地着色 松図 4面 障壁画もあり、永岳の代表作といわれています。これら大変貴重な文化財の複製作製に協力させていただきました。





貴重な文化財を後世に伝えるために
文化財を修理し保存する
妙心寺 塔頭 隣華院客殿室中を飾る障壁画は、長年、外気にさらされてきた影響から、紙の亀裂や墨の剥落、絵具層が浮き上がるなどの劣化が進行し、現在は京都国立博物館で保管されています。その障壁画の修理が国や市などから助成を受けて順次進められており、墨・絵具の剥落止めや本紙の裏打ち、断裂部の補強などの修理を株式会社修美が担当されています。

障壁画を修理した株式会社修美の担当者から修理内容の説明を受ける脇坂尚文住職
最新技術で障壁画を複製
本物に近しい金地の色や墨の濃淡などを再現するため、修理を終えた障壁画から高精細電子画像を作製し、和紙へ印刷して色校正を重ねることで、より原本に近い色味に調整出力して、オリジナルと同様の障壁画に表装しました。(表装:株式会社修美) 隣華院では、本物は文化財保存のため京都国立博物館に寄託し、客殿室中にはこの複製を設置されています。

色校正をするスタッフ
