源氏物語団扇画帖

源氏物語団扇画帖(げんじものがたりうちわがじょう)の紹介

特徴

団扇(うちわ)型の源氏絵54枚が貼られた画帖である。絵の形から、「源氏物語団扇画帖」と名付けた。土佐光則〈とさみつのり〉の流れを汲む、江戸時代前期(17世紀後半)の絵と推定される。これまで全く知られていなかった、新出の源氏絵である。

本画帖には、次のような順序で、計54枚の絵が貼られている。
1東屋、2帚木、3空蝉、4夕顔、5若紫、6蜻蛉、7少女、8花宴、9葵、10賢木、11花散里、12須磨、13明石、14蛍、15蓬生、16関屋、17絵合、18末摘花、19薄雲、20朝顔、21行幸、22玉鬘、23早蕨、24御法、25夕顔、26野分、27匂宮、28手習、29篝火、30藤袴、31空蝉、32梅枝、33夢浮橋、34初音、35若菜上、36幻、37横笛、38鈴虫、39夕霧、40花宴、41紅葉賀、42帚木、43紅梅、44野分、45橋姫、46藤裏葉、47松風、48椎本、49竹河、50若菜下、51澪標、52常夏、53宿木、54若紫
すなわち、
A)54枚の絵が、『源氏物語』の巻順通りに貼られていない。B)54枚の絵のうち、帚木・空蝉・夕顔・若紫・花宴・野分巻の絵が2枚ずつ存在し、一方、桐壺・胡蝶・真木柱・柏木・総角・浮舟巻の絵が1枚も存在しない。D)詞書が、1枚も存在しない。​​​​​​​

手鑑1帖。全54図。 38.7×50.6センチ​​​​​​​

作製された時期

江戸時代前期(17世紀後半)

所蔵

国文学研究資料館 所蔵

複製品の紹介で使用している画像は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(表示4.0国際)のもとに掲載を許諾されています。

画像の紹介

お問い合わせ・申し込みは下記からお願いします
複製品のご案内に戻る